お花選びを楽しもう!

お花屋さんに行くと、色とりどりのお花が並んでいます。

「今日はどんなお花に出会えるかな♪」

そんな気持ちでお花を選べたら、きっとお花屋さんへ行くことがもっと楽しくなると思います。

でも、初めてお花を買うときや、フラワーアレンジメントを始めたばかりの頃は、

「どのお花を選べばいいんだろう?」
「この組み合わせで大丈夫かな?」
「センスがないから、うまくできないかも」

と、つい「正解」を探してしまいます。

でも、お花に正解はありません。

だから、お花は楽しみながら選んでほしい!と思っています。

「好き」から始めてみる

お花屋さんには、"季節のお花"や"人気のお花"等、おすすめのお花がたくさん並んでいます。

もちろん、それを参考にするのもお花選びの楽しみの一つ。

だけど、それ以上に大切にしてほしいのが「私はこのお花が好き」という自分の気持ちです。

「この色が好き。」
「この花びらの形がかわいい。」
「なんだかこのお花が気になる。」

理由はなくても大丈夫。

同じ花を見ても、気になるところはみんな違います。

その違いこそが、その人らしさなのだと思います。

だから、まずは「好き」と思えるお花を見つける。

そこから、お花との時間が始まります。

組み合わせに「正解」はない

フラワーアレンジメントの楽しさの一つは、いくつものお花を組み合わせること。

でも、「このお花にはこの花を合わせる」「この色にはこの色」と決まったこたえがあるわけではありません。

一見、あわなそうに思えるお花でも、置く場所を変えてみたり、向きを変えてみたり、

間に別のお花や葉を入れてみたりすると、思いがけず素敵な表情になることがあります。

だから、はなのあのレッスンでは、

「この組み合わせが正解です」というこたえを覚えてもらうことより、

「このお花たちをどうしたら素敵にできるかな?」と考えることを大切にしています。

ただ、自由に考えてもらうだけでは、「どうしたらいいんだろう?」から先へ進めないこともあります。

そこで私は、お花を一緒に見ながら、

「このお花のどこが好き?」

「少し向きを変えたら、どう見えるかな?」

「このお花をここに移動したら、どうなるかな?」

と声をかけたり、ちょっとしたヒントを渡したりします。

答えを教えるのではなく、自分で気づくためのきっかけをつくる。

それが、はなのあのレッスンで大切にしていることです。

「見たこと」が「気づき」に変わる

レッスンでは、毎回いろいろなお花に出会います。

色も違う。
形も違う。
季節も違う。

同じお花でも、咲き方や表情が違うこともあります。

でも、ただたくさんのお花を見るだけではありません。

「このお花は、どこを向いている?」

「この色と合わせると、どんな印象になる?」

「ここにお花を入れるのと、少し空けておくのでは、どう違う?」

そんな問いかけやヒントがあることで、今まで何気なく見ていたものに、少しずつ目が向くようになります。

「そういう見方もあるんだ。」

「このお花って、こんなふうにも見えるんだ。」

そんな小さな気づきが生まれる。

私は、その瞬間をとても大切にしています。

たくさんの「好き」が、自分の中に残っていく

そうした時間を、一度、二度、三度……と重ねていくうちに、見てきたお花や色、組み合わせが少しずつ自分の中に残っていきます。

「あのとき見た色合い、素敵だったな。」

「このお花とこのお花を合わせたとき、好きだったな。」

「あのとき先生に言われて気づいた、お花の表情が面白かったな。」

そんな記憶を、全部覚えているわけではありません。

でも、レッスンの中で見た景色や、感じたこと、教えてもらったこと、自分で見つけたこと。

そうしたものが、少しずつ積み重なっていきます。

すると、いつの間にか、

「この色、好き。」

「この組み合わせ、なんだかいいな。」

「ここにこれを入れてみよう。」

という、自分なりの感覚につながっていく。

最初は先生の言葉をきっかけに見つけていたものを、少しずつ自分で見て、試して、考えてみる。

そして、自分で「好きだな」と感じられるようになる。

私は、これが「お花を見る力」が育っていくことなのだと思っています。

どんなお花でも、楽しめるようになりたい

そして、もうひとつ。

レッスンを通して身につけてほしいのが、「どんなお花が来ても、なんとかできる」という感覚です。

思っていたお花が手に入らなかった。
予定していた色とは違うお花が入っていた。
ちょっと組み合わせにくそうなお花がある。

そんなときに、「困ったな。」で終わるのではなく、

「ここから、どうしたら素敵になるかな?」と考えてみる。

お花の向きを変えてみる。
ほかのお花と入れ替えてみる。
少し動かしてみる。

そして、必要なところで私からもヒントを出す。

そうやって試しているうちに、最初は「どうしよう」と思っていたものが、だんだん面白くなってくる。

これは、決まった型をたくさん覚えることとは、少し違う力です。

目の前にあるものをよく見て、自分で考えて、自分なりの答えを見つけていく力。

そんな力を、お花を通して育てていきたいと思っています。

お花が上手になる。その先にあるもの。

お花が上手に生けられるようになること。

もちろん、それも嬉しい変化です。

でも、私はそれだけではないと思っています。

季節のお花に気づける。
色の組み合わせに心が動く。
「私はこういう雰囲気が好きなんだ」と分かる。

思い通りにならないときも、「ここからどうしよう?」と考えられる。

そして、自分の感覚を信じて、楽しみながら選べる。

そんな力が、少しずつ身についていく。

お花を習うことは、お花の技術を身につけるだけではありません。

お花を通して、自分の「好き」を見つけ、感じて、考えて、自分らしく楽しむ力を育てていくこと。

そのために私は、お花を一緒に見て、問いかけて、ヒントを渡しながら、一人ひとりの「気づき」を生み出すお手伝いをしたいと思っています。

最初は、私の一言がきっかけだった気づきが、いつか自分で見つけられるようになる。

そんな積み重ねが、少しずつ「お花を見る力」になっていくのだと思います。

だから、お花を選ぶときは、「上手に選ばなくちゃ。」ではなく、

「今日はどんなお花に出会えるかな♪」そんな気持ちで楽しんでみてください。

今日見つけた「好き」も、今日感じたことも。

そのひとつひとつが、いつかあなたの中に、たくさんの素敵なお花の景色をつくってくれるはずです。

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